経験と実績に裏打ちされた
信頼できる矯正治療
矯正治療は、単に歯並びを美しく整えるだけでなく、お口全体の健康や機能を高めるための大切な治療です。歯列が整うことで、かみ合わせが安定し、食べ物をしっかり噛めるようになるほか、発音が明瞭になるといった効果も期待できます。
また、歯磨きがしやすくなることで、むし歯や歯周病のリスクを減らし、将来的に健康な歯を長く保つことにもつながります。
当院では、矯正治療を専門に行う歯科医師が中心となって治療を行っています。ワイヤーによる矯正と小児矯正は、毎月第4日曜日に大学病院の矯正科から複数の矯正医が来院し治療を行うため、難易度の高い症例にも対応可能です。
そのほかの矯正治療は通常の診療日にも実施しており、矯正相談は随時受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
※矯正治療は公的健康保険が適用されない自由診療です。
矯正歯科の専門知識と
豊富な経験を活かし、
患者様のお悩みやご希望に
しっかりと寄り添います
大学卒業後、歯科口腔外科での研修を経て、昭和医科大学歯科病院の矯正歯科で研鑽を積んでまいりました。大学では助教や講師を務め、現在も兼任講師として矯正歯科の診療に携わっています。
これまでに培った経験と知識を活かし、お一人お一人のお悩みに寄り添いながら、適切な治療をご提案できるよう努めております。
お口の健康は、見た目の美しさだけでなく、全身の健康や日々の生活の質にも大きく関わるものです。成長期のお子様から大人の方まで、それぞれのライフステージや生活背景に合わせた、高水準な矯正治療をご提供いたします。
歯科矯正医:吉田 寛(よしだ ひろし)
- ●経歴・資格
- ・昭和医科大学歯学部卒業
・歯学博士
・日本矯正歯科学会
・昭和医科大学歯科病院兼任講師
業績集>
矯正治療を専門とする
歯科医師が対応します
日本矯正歯科学会の資格をもつ2名の歯科医師を中心に、矯正医が専門的な知識と経験をもとに治療を担当します。矯正治療に関することは、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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上顎前突
●上の前歯が出ている
●出っ歯が気になる
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反対咬合
●下の歯や下顎が出ている
●受け口で悩んでいる
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叢生
●歯並びがデコボコしている
●八重歯がひっかかる
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開咬
●前歯が閉じない
●前歯で食べ物が噛み切れない
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空隙歯列
●すきっ歯が目立つ
●歯が小さい
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過蓋咬合
●かみ合わせが深い
●下の歯が見えない
このほかにも、口元の突出(上下顎前突)や歯が多い(過剰歯)、歯が生えてこない(埋伏歯)、一部の歯が逆にかみ合う(交叉咬合)など、さまざまな不正咬合があります。
不正咬合は見た目の問題だけでなく、食事や発音、顎の発達などにも大きく関わります。気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
むし歯や歯周病になりやすい
歯と歯が重なっていると、歯ブラシが届きにくく、
歯垢(プラーク)や汚れが残りやすくなります。
かみ合わせが悪くなる
上下の歯のバランスが崩れ、しっかりと噛めなかったり、
顎に負担がかかったりすることがあります。
発音が不明瞭になることがある
歯並びが乱れていると、空気の通り道や舌の動きが妨げられ、
発音に影響を与えることがあります。
顔や口元の見た目に影響する
出っ歯や受け口、歯並びがデコボコだと、
見た目の印象や口元のバランスに影響を与えることがあります。
肩こりや頭痛の原因になる可能性
かみ合わせの悪さが顎の筋肉や関節に負担をかけ、
全身のバランスが崩れて肩こりや頭痛を引き起こす場合があります。
子どもの成長発育に
悪影響を及ぼす可能性
成長期に悪い歯並びを放置すると、顎の正常な発育が妨げられることや、
顔のゆがみの原因となることがあります。
子どもの矯正治療は、成長期の「顎の発育」を活かせることが大きなメリットです。
歯並びの乱れは、見た目の問題にとどまらず、発音やかみ合わせ、顎の発育、口呼吸などにも悪影響を及ぼす可能性があります。
お子様の歯並びで気になる点がありましたら、お気軽にご相談ください。
小児矯正は一般的に、「第一期治療(乳歯と永久歯が混在する時期)」と「第二期治療(永久歯がそろった時期)」の2段階で行われます。
当院では精密な検査・診断を行い、お子様の成長の見通しやお口の状態を丁寧に評価した上で、適切な治療方針をご提案いたします。治療が必要と判断された場合は十分なご説明を行い、納得をいただいた上で治療を進めてまいります。
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第一期治療
(混合歯列期/6~12歳)
乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療で、個人差はありますが、上下の前歯4本生えそろったころが矯正開始時期の目安です。
この段階では、顎の骨の成長バランスを整えたり、永久歯が適切な位置に生えるように誘導したりすることが目的です。第一期治療を行うことで、将来的に第二期治療が簡単になる、あるいは不要になることもあります。必要に応じて、MFT(口腔筋機能療法)なども併用します。
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第二期治療
(永久歯列期/12~13歳以降)
永久歯が生えそろってから行う本格的な矯正治療で、中学1~3年生でスタートすることが多く、成長終了まで経過観察を行います。
固定式のワイヤーの装置や取り外し可能なマウスピース型矯正装置により、歯列全体のバランスを整え、かみ合わせを調整し、より機能的で美しい歯並びをめざします。
歯列矯正用咬合誘導装置
(ムーシールド)
就寝時に装着するマウスピース型の装置で、おもに受け口(反対咬合)の改善を目的としています。乳歯列期のお子様から使用可能で、舌や唇の筋肉のバランスを整え、よい歯並びへ導く効果があります。
床矯正装置(FKO)
取り外し可能な装置で、顎の成長を促しながら歯列のバランスを整えます。下顎を前方に誘導する効果があり、骨格的な問題にも対応できます。
床矯正装置
(エクスパンションプレート)
装置中央のネジを少しずつ広げていくことで、顎を拡大し、永久歯がきれいに並ぶためのスペースを確保します。混合歯列期に使われる、取り外し可能な矯正装置です。
床矯正装置
(アクティブプレート)
バネやネジを用いて、かみ合わせが逆になっている前歯を前方に移動させます。成長途中のお子様の歯列矯正に適している装置で、食事や歯磨きの際は取り外せます。
拡大装置(ポーター型)
上顎の幅を広げるために使われる固定式の装置です。おもに奥歯に装着し、中央のネジを調整することで骨格の成長を促し、歯がきれいに並ぶためのスペースを作ります。
舌側弧線装置
(リンガルアーチ)
奥歯の内側(舌側)にワイヤーを通して固定する装置です。歯の位置を維持し、奥歯の移動を防ぐ目的で使用され、おもに混合歯列期に使用されます。
矯正治療は、歯と歯ぐきが健康であれば、年齢を問わず始められます。
実際に、社会人になって金銭的に余裕ができた方や、お子様の矯正治療をきっかけにご自身も治療を始められる方、年齢を重ねて歯並びの変化が気になった方など、幅広い年代の方が矯正治療を受けています。
歯並びやかみ合わせが整うことで、見た目の印象が変わるだけでなく、しっかり噛める快適さや、お口全体の健康維持にもつながります。近年では、目立ちにくい装置や取り外し可能な装置など、治療中の見た目に配慮した選択肢も増えています。
大人の矯正は、気になったときが治療を始めるタイミングです。まずは、お気軽にご相談ください。
マルチブラケット矯正装置
歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を少しずつ動かす最も一般的な矯正装置です。細かな調整が可能で、幅広い症例に対応できます。
歯科矯正用アンカースクリュー
小さなチタン製の医療用ネジです。歯ぐきに埋め込むことで、歯を引っ張るための固定源となり、動かしたい歯だけを効率よく移動できます。また、治療期間の短縮が期待でき、細かな調整も行いやすくなります。当院では、精密検査・診断の結果、必要と判断された方のみに行っています。
マウスピース型矯正装置(SureSmile)
透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす装置です。目立ちにくく取り外しが可能で、装着時の違和感が少ないことが特徴です。非常に薄い医療用プラスチック製で、金属アレルギーの心配もありません。
マウスピース型矯正装置「シュアスマイル」は、アメリカの老舗歯科用製品メーカー「デンツプライ・シロナ社」によって開発された矯正システムです。
マウスピース型矯正装置の先駆けである「インビザライン」(アライン・テクノロジー社)の後発製品として登場し、同等の品質と効果が期待できるのが特徴です。
矯正加速装置(Vpro)
マウスピース型矯正装置「シュアスマイル」による矯正治療の効率を高めるために使用する補助装置です。高周波の振動を利用して、治療のスピードアップや、痛み・不快感の緩和を図ります。
保定装置(リテーナー)
矯正治療後の歯並びを安定させるために使用します。歯の後戻りを防ぎ、きれいな状態を維持します。取り外し可能なタイプが多く、装着時間は徐々に短くしていきます。
「気になる部分だけ」の
矯正も可能です
「前歯の1本だけが気になる」「全体的な矯正はハードルが高い」など、こうしたお悩みにお応えできるのが部分矯正です。
当院では、気になる箇所や限られた本数の歯に矯正装置を装着し、必要な部分だけを集中的に整える治療をご提供しています。治療の範囲を絞ることで治療期間を短縮でき、費用の負担も大幅に抑えられます。「少しだけ整えたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
当院の一般的な矯正治療の流れをご紹介いたします。
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step1
無料相談
まずは患者様のお悩みやご希望をうかがい、現在のお口の状態を確認します。矯正治療の必要性や治療方針についてわかりやすくご説明します。
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step2
精密検査
歯科用CT・セファログラム撮影、歯型の採取、口腔内や顔貌の写真撮影などを行い、歯や顎の状態を詳しく調べます。的確な診断のために欠かせない大切な工程です。
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step3
診断・治療計画
検査結果をもとに、お一人お一人に合わせた治療計画をご提案します。治療期間や費用、使用する装置についても、丁寧にご説明いたします。
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step4
矯正治療
治療計画に沿って矯正装置を装着し、歯並びやかみ合わせを整えていきます。定期的な通院により、装置の調整や経過観察を行います。
※一般的な治療期間・通院回数は、⼦どもの矯正は12~18 ヶ月・12~18回、大人の矯正は24~30ヶ月・24~30回です。
※むし歯治療や抜歯が必要な場合は、矯正装置を装着する前に実施します。
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step5
保定観察
矯正治療終了後は、後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着します。歯並びを安定させるための大切な期間であり、定期的にチェックを行います。
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Q1年齢的には、いつ頃から治療を始めるのがよいでしょうか?
また、何歳頃から治療を開始できるのでしょうか?
A明確な年齢の基準はありませんが、原則的には気になった時点で、かかりつけの歯科医院や矯正を専門とする歯科医師に相談されることをおすすめします。
症状にもよりますが、早期に対応することで症状の重症化を防げる場合もありますので、適切な治療開始時期を見極めて治療を始めることが大切です。治療の開始時期は、症状によっては乳歯が生えそろった頃から始める場合もあります。
特に大切なのは、お子様本人の治療への関心と、ご家族の理解やサポートです。年齢が低い場合で、どうしてもご本人の治療への理解や協力が得られないときには、治療の開始時期を先に延ばすこともあります。まずはお気軽にご相談ください。
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Q2現在、私は成人ですが、今からでも矯正治療は受けられますか?
矯正治療は子どもだけが受けられるものなのでしょうか?
A矯正治療は子どもだけでなく、大人の方も対象となります。
ただし、子どもの治療とは異なり、顎の骨の成長を利用した治療ができないため、骨格的な問題が大きな要因となる場合には、矯正治療だけで対応するのが難しい場合もありますが、大人になってからでも決して遅くはありません。
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Q3矯正治療は歯を動かすので、とても痛いと聞いたのですが…
A歯が移動する際には、多くの場合、痛みを伴います。
これは、歯の根っこ(歯根)の周りを取り囲む血管と神経に富んだ膜状の組織(歯根膜)が、矯正装置によって力を受けたときに圧迫や伸展が生じることで起こる現象です。
現在では装置の改良も進み、できるだけ弱い力をかけることで痛みを少なくしようとしていますが、治療初期や毎回の調整直後は、どうしても多少の痛みが生じます。
しかし、痛みが続く期間は2~3日、長くても1週間程度がほとんどで、その期間を過ぎれば、痛みは必ずなくなります。これは、圧迫・伸展された血管と神経が回復し始めたサインでもあり、同時に、歯も動き始めていると考えられます。
治療期間中ずっと痛みが続くわけではありませんので、ご安心ください。
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A基本料金のお支払いは、一括払い・分割払いのいずれにも対応しております。治療段階ごとのお支払いや、そのほかご都合に合わせたお支払い方法のご相談も承っております。
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A歯の移動は長い時間をかけてゆっくり進行します。そのため、通常3~6週間に1度の通院間隔となりますが、場合によっては、数ヶ月に1度の通院になることがあっても問題ありません。指定した間隔が経過しましたら、ご予約の上、ご都合のよいお時間にお越しください。
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Q6健康な歯を抜いて治療することもあるのでしょうか?
A健康な歯を抜いて治療を行う場合もあります。その理由としては、
- ①顎の骨の大きさに対して、すべての歯がきれいに並びきらない場合
- ②上下の歯並びで、もともと歯の本数が異なっている場合
などが挙げられます。
実際には、永久歯列完成前に治療を始めることで、永久歯列完成後の本格的な治療の際に抜歯を避けられる可能性が高くなることもあります。永久歯列期でも顎の骨や歯並びを拡大して対処することもありますが、限界がある場合には歯の本数を減らして(抜歯して)対応せざるを得ません。
もちろん、歯を抜かずに治療を行う方が、患者様の精神的・肉体的負担も少なくてすみます。しかし、抜歯が必要な場合に抜歯を避けることで、治療内容(歯の移動)に制約が生じ、満足のいく治療結果に到達できない場合もあります。抜歯して治療するか否かは、検査で得られた情報を学術的な見地から多角的に分析・検討した上で、総合的に判断いたします。
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Q7治療期間が気になります。どのくらいかかるものなのでしょうか?
A一概に大人は何年、子どもは何年とは断言できませんが、一般的には、大人の方の場合、歯を動かす期間(動的治療期間)は2~3年、お子様で1~2年程度が多いようです。
お子様は、成長が完了した後に、症状の程度によって本格的な治療を検討します。その必要が生じた場合、トータルで3~5年程度かかることになります。
動的治療が完了した歯並びを固定する期間(保定期間)は、およそ1.5~2.5年です。保定期間を含めると、大人の方の場合、トータルで3.5~5.5年程度となります。
矯正治療にかかる費用は、お口の状態や使用する装置、治療期間によって異なります。
当院では初診相談の際に、想定されるおおよその費用をご説明します。正式な金額は、精密検査の結果をふまえて治療計画を立てた後にご案内いたします。
(税込)
| 初診相談料 |
無料 |
| 精密検査料 |
11,000円 |
| 診断料 |
22,000円 |
(税込)
歯列矯正用 咬合誘導装置 |
77,000円 |
混合歯列期治療 (第一期治療) |
385,000円 |
永久歯列最終治療 (第二期治療・ 大人の矯正) |
樹脂製の装置 ※歯の移動速度:一般的 |
825,000円 |
一部金属製の装置 ※歯の移動速度:速い |
935,000円 |
セラミック製の装置 ※速い、目立ちにくい |
1,045,000円 |
| 部分矯正装置(1/4顎) |
220,000円 |
歯科矯正用アンカースクリュー (1本あたり) |
33,000円 |
マウスピース型 矯正装置(SureSmile) |
660,000円 |
(税込)
| 動的治療中の調整料 |
5,500円 |
| 保定観察料、定期検診 |
3,300円 |
- ※矯正治療は公的健康保険が適用されない自由診療です。
- ※治療費にはすべて消費税が含まれております。
- ※矯正基本料金は分割払いにも対応しております。
- ※上記には、むし歯治療などの一般歯科治療や、矯正治療のための便宜抜歯料は含まれません。便宜抜歯は1本5,500円~7,700円程度かかります。
- ※取り外し可能な装置の紛失・破損による再製作は、技工料が発生します。
片顎16,500円、一体型22,000円
- ※マウスピース型矯正装置(SureSmile)の治療費には矯正加速装置(Vpro)の使用料が含まれております。
- ※機能回復を目的とする矯正治療は、医療費控除の対象となります。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
- 1.歯の移動に伴う痛み
初めて矯正装置を装着すると、3日~7日ほど歯に鈍い痛みや違和感を覚えることがあります。痛みは我慢できないほど強いものではなく、次第におさまっていきますので、過度にご心配いただく必要はありません。また、個人差はありますが、定期的な通院時に装置を調整した後も、1日~2日ほど同様の痛みを感じることがあります。
- 2.むし歯・歯周病
治療期間は特に、丁寧に歯磨きを行ってください。当院でも患者様の装置やお口の状態に合わせて歯磨き指導を行っています。矯正装置の装着中は、糖分の多いお菓子などはできるだけ控えていただくことをおすすめします。
- 3.口内炎
矯正装置が当たることで、頬の粘膜や唇、舌などに口内炎ができることがあります。おもに治療初期にできやすいですが、治療が進むにつれてできにくくなります。必要に応じてお薬を処方いたします。
- 4.歯肉退縮
歯を動かすことで、歯ぐきがやせて下がることがあります。また、デコボコした歯をきれいに並べると、隣り合う歯の接触点が変化し、「ブラックトライアングル」と呼ばれるすき間ができることがあります。
- 5.歯根吸収
歯の移動に伴って、まれに歯根が短くなることがあります。健康な場合は特に問題ありませんが、歯周病になった際には歯の寿命に影響を及ぼすことがあります。
- 6.顎関節症
治療中に、顎関節が痛む、音がする、口が開けにくいなどの症状が現れることがあります。多くは一時的なものですので、過度にご心配いただく必要はありませんが、違和感がある場合はご来院時にお知らせください。
- 7.顎の外科的処置の可能性
一定以上の上下顎のズレや変形が認められる場合、矯正治療だけでは対応できないため、外科手術を併用する可能性があります(外科的処置を併用する矯正治療は保険適用です)。
また、成長に伴う顎の不調和の治療において、患者様のご協力が得られない場合は、治療方針を変更し、将来的に外科手術を併用することになる場合があります。
- 8.上下顎変形・歯の大きさの左右差
外科処置を回避できる程度の上下顎のズレや変形が認められる場合、上下の歯の中心がずれる場合や、歯の形態を修正することがあります。
- 9.後戻り・治療後の生理的な変化
歯は治療後、元の位置に戻ろうとする傾向があります。そのため、装置を外した後は保定装置を装着し、後戻りを最小限に抑えます。保定装置は通常、矯正治療期間と同じくらいの期間ご使用いただきますが、歯並びが安定しにくい方は、より長期間ご使用いただく場合もあります。
また、治療後には中長期的に生理的な変化が見られることがあります。これは矯正治療による後戻りとは異なり、新しく得られたかみ合わせに伴う自然な変化です(矯正治療を受けていない方にも、必ずかみ合わせの変化は起こります)。
マウスピース型矯正装置
(SureSmile)について
マウスピース型矯正装置(SureSmile)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
マウスピース型矯正装置(SureSmile)は米国に本社を置くデンツプライ・シロナ社の製品であり、デンツプライ・シロナ株式会社から入手しています。
国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
マウスピース型矯正装置(SureSmile)は2018年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として承認を受けています。
マウスピース型矯正装置は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。