ブログ
Blogブログ
知覚過敏
2018年12月26日
こんにちは、院長の中野です。
皆様は知覚過敏という言葉をご存知でしょうか?CMなどで耳にされたことがあるかもしれません。
今回は象牙質知覚過敏症という症状について説明させていただきます。
具体的には歯ブラシでこすると(擦過刺激)痛い、冷たい熱いもので(冷温熱刺激)歯に鋭い痛みがある。だけど虫歯(う蝕)、歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない。これが象牙質知覚過敏症の特徴です。
歯茎の上の歯の表面は、エナメル質という固い層に覆われています。エナメル質の下の層は象牙質と呼ばれ、無数にある細い管(象牙細管)が歯髄までつながっています。
この象牙細管の中は象牙細管内液という組織液で満たされており、なんらかの理由で液体が動いた刺激を痛みとして感じるのが知覚過敏のメカニズムだといわれています。
象牙細管内液を動かす原因として、乾燥による内液の蒸発、冷温熱刺激時の体積変化、甘いものすっぱいものによる浸透圧などがあげられます。
エナメル質がうすくなり、象牙質が露出している歯。歯茎が退縮することで歯の根が露出し、表層のセメント質がはがれて象牙質が露出している歯などは知覚過敏が起きやすくなります。
最近は象牙質知覚過敏症を気にされて受診される患者様が多いです。
症状に対する処置や、その原因の除去は患者様それぞれ異なります。
当院では診察をさせていただいてから、しっかりと説明をしたうえでご対応させていただきます。
なにかご不明なことがありましたらお尋ねください。
今年もあとわずかですね。皆様お忙しいかと思いますが、体調管理に気をつけてよい年をお迎えください。
近所のナンがおいしいカレー屋に年内にもう一回行ってから新年を迎えようと思います。