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虫歯 2
2018年9月9日
今月の目標は、毎週末にブログを更新する
こんにちは、院長の中野です。
前回の続きで虫歯(う蝕)をテーマにブログを書きます。
まずどのようにう蝕なぜ形成されるかというと、口の中(口腔内)のバイオフィルムに存在する約40種類の細菌が関与している¹と言われています。
この菌群はショ糖を含む糖質を取り込み、代謝の際に副産物として酸を産生します。酸によって歯のカルシウム塩の結晶が溶出して(脱灰が誘導され)う蝕は作られます。
バイオフィルム内の細菌は、抗体・抗生物質(抗菌薬)、唾液中の抗菌物質に対して耐性があり、
予防接種や、抗菌薬療法はう蝕には効果がありません。したがって、効果的にう蝕治療をするためには、治療だけでなく、細菌の健全化や、口腔内の酸性度の回復も必要になります²。
つまり、虫歯をコントロールするためには糖摂取のコントロール(suger controle)が重要。そして、細菌は薬で除去できないため、う蝕がなくても、歯磨き(ブラッシング)や、歯科医院でのケアが必要になります。
なかの歯科では、食事に関することから、ブラッシングについてもご説明させていただきます。
次回以降、う蝕のリスク因子についてもブログで書かせていただこうと思います。
今回のブログの内容はCAMBRAについて書かれた「BALANCE」から一部引用しています。
参考文献の貢を初めて見たのですが、日本人の名前もあるのが誇らしいです。
1 Oral Health America: A report of the Us Surgeon General 63(2000):79-94,245
2 N. Takahashi and B, Nyvad,”The Role of Bacteria in the Caries Process: Ecological Perspectives,”JDR 90,no. 3 (2011
マニアックなブログをご覧頂きありがとうございます。それでは先日食べたカレーの写真で締めくくりたいと思います。