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虫歯 リスク

2018年9月17日

こんにちは、院長の中野です。

虫歯(う蝕)について書くブログもこれで3回目となります。

今回は、う蝕のリスクについて書きます。

情報はおなじみ、う蝕の名著「BALANCE」から引用をたくさんしています。

なかの歯科では、「治療も大切ですが、それ以上に予防が大切です。」と患者さんには説明をします。

一度、治療のために削ったり、抜いたりした歯は元に戻りません。また、どんなに良い材料で修復しても、元の歯以上の優れた材料は存在しないのです。

なので、悪くならないように予防するのが1番良いことをお伝えしています。

さまざまな研究でも、患者さんのリスク評価を行うと同時に、早い段階で介入的なプロフェッショナルケアを行うことで、新たなう蝕の発生率を24~74%の割合で削減できることが示されています¹。

リスク評価に関しては、当院でも行っている唾液検査で判定を行います。う蝕のリスク因子には、

・う蝕の罹患状況

・現在の細菌の侵襲性

・う蝕の病歴

・食習慣・食生活

・現在の服薬状況

・唾液流出量

・内科疾患

・矯正装置の有無

・口腔清掃習慣

などが挙げられます。リスク因子を持っているから、う蝕を必ず発症するわけではありません。リスク因子を有していても、その因子をコントロールすることによって、う蝕の発症や進行を予防することは可能だと言われています。

う蝕のリスク因子の特定は、患者様がう蝕を発生する可能性についての青写真を提供する。これにより、科学的根拠に基づいた情報を得られ、推奨すべき治療や助言を提供することで、将来のう蝕の兆候や発症などを効率よく予防・抑制できるようになる。というのがBALANCEの考え方です。

唾液検査は保険の範囲で負担できる検査ではないのですが、是非皆さんにもご自身の口腔内を知っていただくために検査を受けて頂きたいです。

う蝕のリスク因子に関してはまた少し掘り下げて書かせて頂きます。

1 J.D.B Featherstone,  “A Randomized Clinical Trial of Anticaries Therapies Targeted according to Risk Assessment,” Caries Res 46

 

最後までご覧頂きありがとうございます。記事に関しては自分の知っていること、調べたことなどを掲載していますが、何か不明なことがありましたらご指摘して頂けると幸いです。