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2018年11月11日

こんにちは、院長の中野です。

先日、大切な患者様から「ブログ更新してくださいね。」と言われました。

見てくださっている方がいたのか・・!

驚きと喜び。

誰も見ていないと思っていたので投稿を休んでいました。

見てくださる方が一人でもいるのであれば更新しなければ。と感じました

とりあえず今回は、講習会で関内に行ったときに食べたスープカレーの写真をのせます。

 

7辛。もう少し辛くてもいけそうです。最近スパイス多めのカレー食べるとお腹が鳴ります。

2018年10月24日

こんにちは、院長の中野です。

先日、患者様から乳酸菌が虫歯や歯周病に効果があるのかという質問がありました。

今回のブログでは最近テレビなどでも取り上げられているプロバイオティクスについて書きます。

プロバイオティクスとは「 宿主に有益に働く生きた細菌(=有用菌)によって構成される添加物 」

と定義されます。テレビなどでは乳酸菌という名前で紹介している番組も見たことがあります。

いつも引用している本には

現在市販されているプロバイオティクス製品のうち、Streptococcus oralis、Streptococcus uberis、Streptococcus rattus、Lactobacillus属やBifidobacterium属などの菌種を含む物について、研究が進められいる。これらの菌種は人間が摂取しても安全だと一般的に認識されているものの、さまざまなプロバイオティクスの疾患への効果については、複数の研究結果をメタアナリシスやシステマティック・レビューにかけたものを、慎重に検討するべきである。個々の研究では、ある特定のプロバイオティクスの菌株が、ある特定の状況下で、ある特定の病状に対し効果を発揮することが示されている。しかしながら、まったく同じプロバイオティクスというものは存在しないため、菌種や菌株、製剤処方、投与間隔が異なる研究からは、同じような結果を再現できると期待すべきではない¹。

と書かれていました。まだまだ研究中の分野であり、効果があるという症例報告があるものの、再現性がないため、現段階で科学的にプロバイオティクスが、う蝕や歯周病に効果があるとはいえない。と解釈しています。

時間がたてばこの概念が変わる可能性もありますが、なかの歯科では上記のような説明を患者様には行います。

何かご質問がありましたらおたずねください。お答えできるように頑張ります。

最近朝晩だいぶ寒くなってきたので、風邪などひかないようにしてください。

次かき氷を食べるのは来年ですね。

1  A. Minocha, “Probiotics for Preventive Health,” Nutr Clin Pract 24  (April May 2009

2018年10月11日

こんにちは、院長の中野です。

皆様はタイトルの「シーラント」という虫歯予防の処置をご存知でしょうか?

ヒトの奥歯は臼歯と呼ばれる歯牙で、物をすりつぶすためにボコボコとした形態をしています。

乳歯や生えた(萌出した)ばかりの臼歯はボコボコしているため、深い溝(裂溝)があります。

この裂溝は清掃が難しく、管理(清掃)が十分にできないと、虫歯ができる可能性もあります。

この裂溝を埋めてしまう治療をシーラントと呼んでいます。

2枚目の写真シーラントがされ、細菌が裂溝に入っていかないことをあらわしています。

当院ではこのシーラントを虫歯(う蝕)のリスクが高い方におすすめしています。

何度かブログに登場した「BALANCE」でも推奨している予防の処置です。

なにかご不明なことがありましたら何でも聞いてください。

2018年10月9日

こんにちは、院長の中野です。

10月は、個人的にばたばたしております。久しぶりに都内のセミナーに参加してみたり。

それを言い訳に週末のブログ更新をすっかり忘れていたり・・・

毎週末と決めるとプレッシャーになるので、今月は5回以上更新を目標に頑張ります。

そしてそれを見た方になかの歯科を知って頂き、予防の重要性を理解して頂けるとうれしいです。

今回は審美治療の一例として、セラミックやジルコニアと呼ばれる材料の治療を紹介します。

知り合いが、銀歯を白くしたいと希望して治療をしたときの写真です。

 

治療前の状態でも、虫歯はなく、歯磨きも上手にされているすばらしい状態でした。

この方には、左上下にいれている銀歯(FMC)をジルコニアクラウン、それ以外をセラミックインレーと呼ばれる修復物に変える治療を行いました。

 

 

クラウンやインレーを作製してくださった技工士さんの技術もすばらしく、とても綺麗な状態になり患者様に満足して頂けたことを覚えています。

このセラミック系の材料は表面が滑らかで、汚れも落としやすため、清掃性が良いのも利点の一つです。

歯につけるセメントも、従来の金属を合着する材料よりも強固に接着するため、隙間が虫歯になる(二次カリエス)ことも少なくなります。

他にも様々な材料があり、そしてこれからもっと増えていくことが予想されます。

ご興味ある方はなんでもおたずねください。ご希望に添った治療をご提案できるように日々勉強してお待ちしております。

最後までご覧頂きありがとうございます。

2018年10月2日

こんにちは、院長の中野です。

9月の週末は必ずブログを書くという目標を立てたのですが、最終週でついにやってしまいました

更新忘れ、、、

そしてもう10月。

3日坊主ならぬ4回坊主で終わりました。

週末ブログのノルマを10月も自分に課すことにしました。今度こそは、、

10月になり「なかの歯科」に加わった新たな仲間を紹介します。

 

看板ちゃんです。

「なかの歯科」は自分の歯をできるだけ残すための、「予防」を小田原の地域に普及させる努力をこれからも続けていきます。この看板を見て来院された少しでも多くの方に、予防歯科のすばらしさをお伝えできるように明日も頑張ります。

2018年9月23日

こんにちは、院長の中野です。

 

今回は、以前のブログでふれた、虫歯(う蝕)のリスクについて一部掘り下げて書こうと思います。

今回も「BALANCE」からいろいろ引用しています。

 

前回のブログで、虫歯のリスク因子について

#1 う蝕の罹患状況 #2 現在の細菌の侵襲性 #3う蝕の病歴  #4 食習慣・食生活 #5 現在の服薬状況 #6 唾液流出量 #7 内科疾患 #8 矯正装置の有無 #9 口腔清掃習慣

を挙げました。リスクや、それによるう蝕の兆候や症状の深刻度は複数のリスク因子が重なり合うほど増大するといわれています。

#4 食生活・食習慣: 食べたり飲んだりするごとに、人の口の中(口腔内)のpH値は酸性に傾く。

飲食の回数が増えるほど、口腔内のpH値が酸性に傾く回数も増える。そしてそれは、う蝕病原細菌が増殖するきっかけとなる¹。食べ物を食べた後に酸性に傾いた口腔内の状態も、唾液の機能でpH値は正常レベルに戻ります(中和)。

当院で患者様に説明するアニメーションの静止画があります。

食事を召し上がった後に、グラフが下向きになり、赤い部分が脱灰と呼ばれる歯が溶けている状態を表しています。

pH値が低下して、歯から無機質がいくらか失われても、その後にpH値が回復することで平衡が維持されています。

しかし、間食の回数が増えるとそれだけで脱灰している時間が非常に多くなることがわかります。

このバランスの喪失が、う蝕増加の主な原因だと言われています。

著書「BALANCE」には、飲食物の摂取回数が増えるにつれて、酸が侵襲する回数が増えるので、水以外の飲料や食べ物の摂取頻度を1日に最高で4~5回に制限すべきである²。と書いてます。厳しい。。

忠実にそれ通りの生活を送るのは難しいですが、食生活がそれだけう蝕のリスクに影響があるということを知って頂けたらと思います。

#6 唾液流出量: 唾液は歯を守る重要なもので、食べ物の消化・微生物からの感染予防、口腔内pH値のバランスを保つ、歯の石灰化を誘導する役割を持っています。安静時の唾液量が0.25~0.35l/分であれば正常量という基準があります。

唾液の不足(ドライマウス、口腔乾燥症)は、う蝕などの歯科疾患の主要なリスク因子となります。

一般的に男性よりも女性に多く、若年者や中年者よりも、高齢者で多いと言われています。

原因には、ストレス・栄養不足・年齢・遺伝・疾患・薬剤の副作用が挙げられます。

唾液量減少は、原因療法や唾液腺マッサージなどの対症療法でどれだけ改善がみこめるかわからないので特にう蝕予防に力を入れる必要があります。

 

ここまでブログをご覧頂いている方は、そろそろ読むのがきつくなっているのではないでしょうか、、、

実は書いている自分もそろそろ限界です。笑

普段診療の際にこの内容以上の話を延々と聞かされる患者さんが、どのように思っていたかを想像すると不安です。不安を通り越して、怖いです。

でも、知って頂きたいです。それは一度悪くなってしまった歯は元に戻らないからです。

医院には説明がわかりやすいようにアニメーションも多数用意してあります。話しているだけではありません。

疑問に思ったことや、自分の説明でわかりづらいところがあれば何でも聞いてください。お答えできるように日々勉強してます。

 

今回のブログはこのへんで終わろうと思います。わかりやすく物事を伝えるのは難しいですね。文字にするとなおさらです。

 

参考文献はこちら、偶然同じ研究者でした。

1.  P. D. Marsh, “Dental Plaque as a Biofilm: The Significance of pH in the Caries Process:  “JDR90, March 2011

2. Philip D. March , Oral Microbiology, 5th ed 2009

 

もうすっかり秋ですね。患者様にすだちを頂いたので、連休中に焼き魚にたっぷりかけて頂こうと思います。昨年まで勤めていた職場のバーベキューで秋刀魚食べた写真がなつかしい。

 

時々、患者様に頂き物をします。医院にきて頂くだけでなく、おいしい物を差し入れして頂く気持ちが本当に嬉しいです。スタッフみんなで山分けして大事に頂いています。ありがとうございます。恩返しができるように日々全力で働きます。今後ともよろしくお願い致します。

2018年9月17日

こんにちは、院長の中野です。

虫歯(う蝕)について書くブログもこれで3回目となります。

今回は、う蝕のリスクについて書きます。

情報はおなじみ、う蝕の名著「BALANCE」から引用をたくさんしています。

なかの歯科では、「治療も大切ですが、それ以上に予防が大切です。」と患者さんには説明をします。

一度、治療のために削ったり、抜いたりした歯は元に戻りません。また、どんなに良い材料で修復しても、元の歯以上の優れた材料は存在しないのです。

なので、悪くならないように予防するのが1番良いことをお伝えしています。

さまざまな研究でも、患者さんのリスク評価を行うと同時に、早い段階で介入的なプロフェッショナルケアを行うことで、新たなう蝕の発生率を24~74%の割合で削減できることが示されています¹。

リスク評価に関しては、当院でも行っている唾液検査で判定を行います。う蝕のリスク因子には、

・う蝕の罹患状況

・現在の細菌の侵襲性

・う蝕の病歴

・食習慣・食生活

・現在の服薬状況

・唾液流出量

・内科疾患

・矯正装置の有無

・口腔清掃習慣

などが挙げられます。リスク因子を持っているから、う蝕を必ず発症するわけではありません。リスク因子を有していても、その因子をコントロールすることによって、う蝕の発症や進行を予防することは可能だと言われています。

う蝕のリスク因子の特定は、患者様がう蝕を発生する可能性についての青写真を提供する。これにより、科学的根拠に基づいた情報を得られ、推奨すべき治療や助言を提供することで、将来のう蝕の兆候や発症などを効率よく予防・抑制できるようになる。というのがBALANCEの考え方です。

唾液検査は保険の範囲で負担できる検査ではないのですが、是非皆さんにもご自身の口腔内を知っていただくために検査を受けて頂きたいです。

う蝕のリスク因子に関してはまた少し掘り下げて書かせて頂きます。

1 J.D.B Featherstone,  “A Randomized Clinical Trial of Anticaries Therapies Targeted according to Risk Assessment,” Caries Res 46

 

最後までご覧頂きありがとうございます。記事に関しては自分の知っていること、調べたことなどを掲載していますが、何か不明なことがありましたらご指摘して頂けると幸いです。

2018年9月14日

こんにちは、院長の中野です。

 

最近寒いですね。

まだまだ早い気もしますが、医院の前に置いている看板が少しハロウィン仕様になりました。

最近は診療が終わる頃には肌寒く、真っ暗です。帰る頃のなかの歯科はなんとなく綺麗。

「歯科開院」の文字がまだ貼ってあります。初心を忘れないように、もう少し貼っておこうかな。

2018年9月9日

今月の目標は、毎週末にブログを更新する

 

こんにちは、院長の中野です。

前回の続きで虫歯(う蝕)をテーマにブログを書きます。

まずどのようにう蝕なぜ形成されるかというと、口の中(口腔内)のバイオフィルムに存在する約40種類の細菌が関与している¹と言われています。

この菌群はショ糖を含む糖質を取り込み、代謝の際に副産物としてを産生します。酸によって歯のカルシウム塩の結晶が溶出して(脱灰が誘導され)う蝕は作られます。

バイオフィルム内の細菌は、抗体・抗生物質(抗菌薬)、唾液中の抗菌物質に対して耐性があり、

予防接種や、抗菌薬療法はう蝕には効果がありません。したがって、効果的にう蝕治療をするためには、治療だけでなく、細菌の健全化や、口腔内の酸性度の回復も必要になります²。

つまり、虫歯をコントロールするためには糖摂取のコントロール(suger controle)が重要。そして、細菌は薬で除去できないため、う蝕がなくても、歯磨き(ブラッシング)や、歯科医院でのケアが必要になります。

なかの歯科では、食事に関することから、ブラッシングについてもご説明させていただきます。

 

次回以降、う蝕のリスク因子についてもブログで書かせていただこうと思います。

今回のブログの内容はCAMBRAについて書かれた「BALANCE」から一部引用しています。

参考文献の貢を初めて見たのですが、日本人の名前もあるのが誇らしいです。

1 Oral Health America: A report of the Us Surgeon General 63(2000):79-94,245

2 N. Takahashi and B, Nyvad,”The Role of Bacteria in the Caries Process: Ecological Perspectives,”JDR 90,no. 3 (2011

 

マニアックなブログをご覧頂きありがとうございます。それでは先日食べたカレーの写真で締めくくりたいと思います。

2018年9月1日

こんにちは、院長の中野です。

 

さっそく9月のブログ投稿第1回目です。

 

今回のテーマは、虫歯(う蝕)です。

 

以前お世話になった有名な先生が、「歯のトラブルは4つある。

 

う蝕歯周病咬合(噛む力)、医原性(治療後に起こるトラブル)それらが組み合わさって

 

問題を起こしている」と言われてました。確かにその通り!!今ならその意味がよくわかります。

 

自分が普段診療している治療のほとんどは、この4つのどれかに関連しています。

 

ご年配の方の歯の残存歯数が増えようと、小児のう蝕罹患歯数が減ろうと、歯医者がなくなることは

 

ありえません。たった4種類しかないのになんと奥深い、、、

 

ここで本を1冊ご紹介します。

今現在の自分のう蝕に関する知識は数年前に購入したこの本が礎になっています。

 

CAMBRA(CAries Management By Risk Management)という、リスクを評価してう蝕管理を行う予防、

 

それに続く最小限の侵襲による修復治療について科学的な根拠を盛り込んでまとめています。

 

時間がたてば研究がすすみ、新しい治療方法、新しい材料がでてきますが、科学は何が正しいのかを

 

判断する指針になります。この本の著者はアメリカの大学の歯科医師で、日本とは診療スタイルや使用できる

 

薬品などに違いはありますがこの本で得た知識をもとに、普段の診療を行っています。

 

この著書から普段患者さんに説明していることなどを何回かにわけてブログに書かせていただこうと思います。

 

大作になる予感、、、いったい誰が読むのか?笑

 

いや、自分の知識の整理・忘れていたことの再確認・そして、なかの歯科のホームページを盛り上げるために

 

やりきります!あたたかく流して読んでください。

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